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受験生の皆さんへ

受験生の皆さんへ

知能情報デザイン学科では,情報科学・情報工学の分野の教育と研究を行っています.

高校では,ふつうプログラミングはあまり取り上げられていません.情報科学・情報工学の踏み込んだ内容は扱われていないことが多く,高校で習う内容がどのように使われるかをイメージすることが難しいと思います.

実は,情報科学・情報工学で用いられるアイデア(情報の考え方)は,高校で習う数学に深くかかわっています.いくつか例を挙げてみます.情報科学・情報工学を支える基礎理論の教科書は,「集合」や集合に対する演算を使って書かれています.コンピュータが行う数値の加減乗除は,実は「命題」を書く際に使う"かつ","または","否定"を計算する電子回路の組み合わせで実現されています.また「データの分析」で習う分散や相関係数を理解することは,人工知能やデータサイエンスへの第一歩です.「確率」もまた人工知能やデータサイエンスを支える基礎ですが,デジタル通信やウェブ検索でも不可欠です.「数列」で学ぶ漸化式はプログラムの書き方の基本になっていますし,数学的帰納法はプログラムが正しく動くことを示すために使われる重要な方法です.

このように,高校で習う数学の内容は,情報科学・情報工学の分野を広く深く支える基本となっています.

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